〜ホタルを幌向運河に呼び戻そう〜


第3回:平成20年10月11日

水棲調査     
       環境調査:幌向運河および親水公園
       
総 評
種について
 北海道でヘイケボタルであれば良いというのではない。長沼町の
種である。その観点から大変良い進め方である。

幌向運河
 昨年の調査結果にあったように、幌向運河の環境はヘイケボタルの
住みやすい環境であったと言える。しかしながら、その生息ポイントは
数少ないため、環境保護の必要性がある。

親水公園
 親水公園全体を見た場合、ホタルの住み良い環境に見えるが、同じ数
の幼虫を放流したが1〜2匹の確認という結果であった。選択に問題は
なかったのか?

観 察
幌向運河
 柳の木や下草があり、かつ、ブロックなどの障害物が少ない場所で
あった。カワニナが多く生息していることから餌が豊富である。
流水が完全に凍結するかが心配である。(酸欠)

親水公園
今回放流した水面を観察したが、水草で覆われている。ヘドロである。
タニシの死骸が多い。

課 題
幌向運河
 北海幹線の水が流れてくるところであることから、4〜8月と9〜3月の
水深を観察する必要がある。ホタルはサナギになると土中に潜るが、
そこが水に浸ると生きることができない。
 南幌町の田んぼに使用している農薬は、生物に対してのダメージが
とても少ないと言える。幌向運河の水生生物が多種にわたり水棲して
いることからも判断できる。

親水公園
 1度の失敗で判断できるほど簡単な生き物ではない。チャレンジが必要
だが、水質・環境・餌などの状態をよく観察することで放流場所の見極め
ができるだろう。
親水公園
 タニシの死骸・水面の藻の様子から、夏場の水温が高く・藻の繁殖が
多いことから光合成がし難い。したがって、酸素不足(8〜10PPMが必要)
となり貝類が生息できずエサが不足している恐れがある。
 観察からすると、沼の近くに流水があるのでその場所に放流してみては
どうだろうか。



今年も雨が降りました。参加者が集まってきた様子。

親水公園にて観察の様子。

新たな放流場所を検討する。
雨のため途中で自由解散となる。

酒井健司先生を囲みながら学習会。
ごみ拾い

第2回:平成19年10月21日

水棲調査     
       環境調査:南幌町幌向運河・後藤橋
      前回平成13年に調査した生息種類と共に、新たに4種類が確認された。

      魚類:ヨシノボリ、大陸タナゴ      昆虫類:マツドムシ、ミズカマキリ

総 評
幌向運河の流速・水質条件を調べた結果、ヘイケホタルが生息できる
環境であるといえる。
幌向運河にはヘイケホタルの幼虫の餌となるカワニナが多く生息して
いる。
観 察
流速や越冬の様子を観察する必要がある。
ヘイケホタルの幼虫を餌の入った網籠に入れて、成虫までの過程を
観察する。
課 題
運河沿いに、ヤナギ(明かりを遮る)・ヨシなどが少ないので植林する
必要がある。

河川の側面コンクリートは生息(サナギの棲家)を阻むため、一部撤去
をして、ミズゴケ・草などが繁やすい環境を整える必要がある。

遺伝子の問題を考えると、本州のホタルやゲンジホタル(北海道には
生息しない)
では本末転倒である。近郊に生息しているヘイケホタルの生息に力を
注ぐ必要がある。


雨の中、水棲観察調査会

魚たち

水カマキリ

カワニナ


第1回:平成13年10月7日

水質状況報告   

        河川環境及び水質調査:幌向運河の運河橋および三重橋

河川環境
状況
運河橋
三重橋
水深
10cm−30cm
10cm−50cm
川床
コンクリートブロック
コンクリートブロック
植生
ヨシの群落なし
ヨシの群落あり
砂礫
一部堆積
一部堆積

水質調査
調査方法
運河橋
三重橋
水素イオン濃度指数(PH)8.0 (7.0が中性)7.6
電気伝導度(S/m):(EC)27・7:(やや汚染)40・6:(汚染)流れが悪い

水棲調査   
種 類
説  明
運河橋三重橋















ウグイ海と川を往復
フナ 主に中国揚子江
流域が生息地
モツゴ同上





ドジョウ 外来種、開拓時代
本州より入る
フク
ドジョウ
川床のコンクリート
  ブロックが良い
環境を作り出している
エゾホトケ
ドジョウ
湿原、川の流の
   緩い所に生息
絶滅に近い「貴重種」
×
トゲ
ウオ
イバラ
トミヨ
北海道一円に生息、
  巣を作るので有名
(珍しい仲間エゾトミヨ)
×


ウキゴリ 海と川を往復、腹ビレが
吸盤の役割。清流に生息
するカジカと異なる



テナ
ガエ
ビ科
スジエビ テナガエビの仲間で
北海道で一種のみ。
(本州より最近入ってきた
沼エビとはまったく異なる)
キタ
ヨコ
エビ科
オオエゾ
ヨコエビ
背中が丸いのでこの名が付く
北海道に4種生息



カワニナ
ヘイケホタルの幼虫のエサ
ゲンジホタルは本州に生息
×


イシ
ビル
シマイ
イシビル
非常に汚染に強い
血を吸う事はない
×


ゲン
ゴロ
ウ科
ヒメゲン
ゴロウ
この仲間はもっと種類が多い、
この地にイシビ、カゲロウが
生息、網目の細かい物で調査
が必要
×
ガム
シ科
ガムシ同上
×

酒井健司先生[?竃?生生物総合研究所所長]より一言
 ・野鳥の住める河である。
 ・近くに南13線国有保安林(明治26年植民地選定区画規則時代よりの
  耕地防風林)もあり、林に住む野鳥と河に住む野鳥を観察する環境が
  整えば自然との共生が生まれる。
 ・巻き貝(カワニナ)の生息が見られる。ホタルの住める環境を考えてみて
  はどうか。
  (1)夜光があたらない、(2)流れが緩やか、(3)河の周りに木立があること。

NPO法人ふらっと南幌